霧中を泳げど
Litchi
霧中を泳げど 歌詞
騒ぐ音へ群れる様に
造花が咲き亂れている
冷たい瞳ぶら下げて
カラスを気にしているのさ
もうじきに彩らされて
普遍を失うその理由(わけ)も
人の波はろ過されて
淺い角度で進む
雪が躍る頃に
遅る聲の中
燃え跡を絵に描いては
破いて捨てた
灰色の揺れる喧騒に
吸い込まれていく
覚めぬ頭転がして
未知を偲ぶ幻想は
枯れた木に身體を預け
俯瞰する眼に何が映る
瞬き続ける照明に
役を奪われた少年と
凍えた夜の焦燥を
取り戻して今すぐに
la la la la la la……
music
風の道が開く頃に
泳ぐ街の中
昨夜見た風景をまだ
忘れられない
藍色の深いプールで
もう一度會いましょう
君が見た僕は
彼らと同じ
灰色の揺れる喧騒に
吸い込まれていくよ
そこでまた
おわり