風のつよい日
平賀さち枝
風のつよい日 歌詞
不揃いの肩を並べて
ぼーっとしてるバスの中は
無口に揺れる空気を食べつつ
夏に巻かれた街を眺めて
灰色の小石ひかる
つよい風の吹く朝だ
さっき出た君の部屋の香りさえも
忘れたようなふりをして
遠くへ行くのかい
かすかに揺れ出す花をつまんで
君は思い出したように
あの娘のもとへと走るのか
保ち合っていた心と體も
いつかばらばらになるかもしれないね
生い茂る緑歩く
山鳥むれかえるその時に
月を見た
君がさまよう夜だ
足に近寄る貓も
一人きり一人きり