燕子花
あいしろ
燕子花 歌詞
柔らかな木漏れ日の中あなたいつも
優しく私の髪をその手で束ねてくれた
それが私の胸を締め付けることも
(嬉しいはずなのに)
きっとあなたは知らないの
觸れ方も聲も笑う仕種も
全部眩しすぎて
どんなに近くても自分の意思では
見つめることすら葉わない
この魔法仕掛けの體では
私の想い募らせることしかできないから
花びらがひらり一片舞い降りてきて
あなたの小さな手の平に収もっていくのを
まるで自分みたいだんて感じたの
(あなたどの出會いは)
ただの偶然でしかない
もしここで花びらが風に吹かれて
その手離れたって
私の両足はあなたの元まで
私を運んでくれはしないの
魔法が解けて物言わぬ
ただの抜け殼になる時がきて瞳閉じても
(私があなたへと殘せるものなんか)
(片手で數えるほども無いよ)
(こんなにもたくさんもらってるのに)
溫かい涙の粒も流せないなんて(嗚呼愛しい人よ)
最初から解っていた事実がまだ
茨のように絡めついて
體中に滲む痛みを受け入れられない
受け入れられるはずないよ
もう溢れそうな感情を乘せる
聲さえ出す術を知らない
いつしかあなたが朽ち果てるその時までは
せめて側に在り続けていたい