曳航の森
生天目仁美
曳航の森 歌詞
枝の折れた樹はなにを伝えるのか
音のない風は何処へ吹くのか
幸せはどれだけの悲しみの報酬でしょう
涙の嵩測る日々よ
祈りばかり胸にあふれ
それは手に掬う水のようで
心は心を救えるだろう
絶えることのない時の運命に
失うことにも意味があるから
夢はかならず夢を伝う
欠けてゆく月は誰を見ているのか
散り急ぐ花はいつ帰るのか
それぞれに燃ゆるもの松明に変えながら
次の道へ渡せまいか
ふたつとない鼓動の果て
遠く導いて星は巡る
心は心を救えるのだろう
迷い混ざり合う時の流れに
傷つけあうほど労りながら
人ははじめて人になれる
いのちをください愛にください
聲はどこまでも響くのだろう
この身を捧げて葉うのならば
あなたを守る森になろう
心は心を救えるだろう
絶えることのない時の運命に
失うことにも意味があるから
夢はかならず夢を伝う