希望の咲く丘から

Aqua Timez

希望の咲く丘から


唄：Aqua Timez

青い空にモノクロームの風船
独り見上げる
真四角（ましかく）な風景（ふうけい）
一体今まで
幾つの夢を夢のままで終わらせて来たんだろう
視線を足元に落として
また歩き出そうとしたその瞬間
爪を噛（か）んでる女の子が
空色の絵の具を
僕に差し出（だ）した
赤と黄（き）を混（ま）ぜてオレンジ色を作（つく）ると
得意（とくい）げに笑った
その無邪気さに僕も笑い
その夢の描き方を見習（みなら）った
腕（うで）や首（くび）にあるアザは？
絵の中でないている君のママは？
『バイバイ』と静かに微笑むその裏側（うらかわ）には
何が張（は）り付（つ）いていたんだろうか
癒（い）えない傷が広がる日々の中にいるの？
その悲しみを
哀しむには
幼（おさな）すぎて君は笑ったの？

君がくれた
空色の絵の具で
僕は夢を描こう
強くなるために
この世界の
闇を塗（ぬい）り潰（つぶ）して
しまえるような夢を
描いてみるよ

ホンモノの愛の周（まわ）りには綺麗な嘘は咲いていない
痛みを通過（つうか）する光が
心のひだに直（じか）に絡（から）み
次第（しだい）に癒（いや）し咲く
それぞれのimagine
置（お）き場所のない嫉妬（しっと）
通過する日常（にちじょう）
孤独という闇に麻酔（ますい）を打（う）つ人
耐（た）えては喜怒哀楽（きどあいらく）を
我が物受け取れる人
そう十人十色（じゅうにんといろ）
答えはないよ
ただ僕は今　闇を駆（か）け抜（ぬ）ける
それがどんなに
苦痛（くつう）だとしても
歌い終（お）えたい言葉があるから
君はどんな
風の中を歩き
何に泣き　誰と笑い
何を夢見たの
その痛みや
喜びや孤独を
独り抱（かか）えてるなら
この夜を分（わ）け合（あ）えるはず

心の奥で痛みが震えてる
泣きじゃくったっていいだろう？
涙はこの風の中で
乾（かわ）いてうくものだと信じて
目を背（そむ）けないよ
下を向いてしまっても
振（ふ）り向かないよ
僕のするべきかとは
もう後悔じゃないさ
わかってるんだよ

陽の光を両手で受け止める
絶望すら抱きこんで
強くあるために
通（とお）り過ぎる風に悲しみを預（あず）けて
また歩き出（だ）せばいい
明日（あす）に向かって


終