片瞑り
ジン
片瞑り 歌詞
作詞/作曲/編曲:ジン
'片目瞑って笑っても
ビルの風に吹き消され
右巻き目のカタツムリ
夕暮れ空、滲んでく瞬いてく'
自由も不自由も無いこの場所で
街は、人々の息で蒸し返してる
色褪せて、雨ざらしになってった夢
いつしか、馴染んでた。
所在無く羽降ろしたアゲハ蝶
切り落とした腕探す、カマキリの唄
笑わないで、笑ってみて。
觸らないで、笑ってたいよ。
片目瞑って 笑っても
ビルの風に吹き消され
右巻き目のカタツムリ
夕暮れ空、滲んでく瞬いてく。
哀しい目をした人がたたずんでた
小さく、何かの唄を口ずさみつつ
僕は、素知らぬふりで通り過ぎる
心が、また染まる・・・。
誰かの帰り待つカゲロウ
足元でうずくまる、老いたカブトムシ
いつかきっと、そのうちきっと、
僕じゃなくて、誰かきっと・・・
ぬるい雫頬伝い
オレンジ空落ちて行く
右巻き目のカタツムリ
やがて夜が來るだろう。
・
・
・
ランランラララン・・・
片目塞いで唄っては
心照らし、喉枯らし
殻を捨てたカタツムリ
夕日の街、溶けて行く瞬いてく。
【おわり】
by:白蘭都林柏格