老夫婦
小西克幸
老夫婦 歌詞
ツーと涙が頬を伝った、
兩行眼淚從臉頰滑落
ぼくは思わず顔を両手で覆い、下を向いて塞ぎこんでしまった。
我不由得雙手摀住了臉,埋下頭去
すると、頭の上から聲が聞こえた。
這時,頭上傳來人聲
「どうかしましたか?」
發生了什麼事嗎
ふと顔を上げると、そこに見知らぬ老夫婦らしき人の姿があった。
抬起頭來一看,是一對不素不相識的老夫婦
心配そうにぼくの顔を覗き込んでいる。
一臉擔心地看著我這邊
「あ、いえ、なんでもありません。」
啊,不,什麼事都沒有
「隨分お顔の色が悪いようだが。。 」
你的臉色看起來很糟糕啊
夫と思われる老人がなおも心配そうにぼくを見ている。
應該是丈夫的老人依舊很擔心地看著我
「だ、大丈夫です。ちょっと目まいがしたものだから。すみません、心配をおかけして。。」
沒,沒事的,就是頭有點暈不太舒服,不好意思,讓您擔心了
「そう。。ならいいんだが。。若い者は無理をしがちだからな、気をつけなさいよ。」
這樣啊… …那就好……年輕人不要太勉強自己,要好好注意哦
「えっ?」
誒?
無理という言葉を聞いて、何か胸に込みあげてくるものを感じた。
聽到不要勉強這樣的話語,不知為何胸口一熱似有觸動
この時、初めて目の前の老夫婦の姿をまじまじと見た。
這時候,我第一次好好地看向這對老夫婦的身影
ぼくのことを心配しながらも、
即便是擔心我
二人の表情は非常に穏やかで、幸せを感じさせるものだった。
兩位的神情也非常的安穩,讓人感到很幸福
仲良く手を繋ぎ、お互いを支えあうようにして立っているその姿も、ぼくにはとても眩しく感じられた。
親暱地牽著手,相互依偎在一起的樣子,對我來說十分耀眼
どうしたら、あんなふうに生きていけるんだろう。
要怎麼做,才能像這樣活呢
どうしたら、あんな幸せそうな顔ができるんだろう。
要怎麼做,才能擁有這樣幸福的表情呢
ぼくの視線に気付いた老人が不思議そうな顔をした。
注意到我視線的來人露出困惑的表情
「わたしたちに何か?」
有什麼問題嗎
ぼくは慌てて打ち消すように言った。
我慌忙打斷道
「い、いえ、すみません。あんまり仲がよさそうだったから、つい。。」
不,不,非常抱歉。因為你們關係看起來太好的關係,一不小心……
老夫婦は顔を見合わせて、笑みを浮かべた。
老夫婦聽罷,不由相視一笑
「そんなに仲がよさそうに見えたかね。」
看起來關係有那麼好嗎
「あ。。はい。。どうしたらそんなふうになれるのかなって。。」
啊……是的……要怎麼做才能像你們這樣什麼的……
老人はにっこりして言った。
老人莞爾一笑
「わたしたちはね、お互いを必要としているから、こうやってずっと一緒にいるんだよ。」
我們啊,正是因為互相需要彼此,才能一直在一起哦
そう言ってから、老夫婦は、體に気をつけなさいよ、とまた言い殘し、その場を去っていった。
這麼說著,老夫婦留下“注意身體哦”這樣的話語後,便離開了
人生はゆっくりと歩いていくもんだよ、とでも言いたげな物靜かの足取りだった。
人生的腳步真是緩慢而又悄無聲息地在前行
その後姿を見送りながら、ぼくは漠然と老人の言葉について考えていた。
目送兩人的身姿離開後,我默默地回想起老人的話語
無理をしない。 。お互いを必要としている。 。
不要太勉強,人與人之間是要互相幫助的
ぼくにはその言葉の持つ意味がはっきりとわかったわけではなかったが、
我或許不是很能理解這句話的真意
心が安らぐ、そんな印象を受ける言葉だった。
但不得不說,這真是讓人感到安心的話語