人生を語らず
吉田拓郎
人生を語らず 歌詞
朝日が升るから
起きるんじゃなくて
目覺める時だから旅をする
教えられるものに別れを告げて
屆かないものを身近に感じて
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を人生を語らず
嵐の中に人の姿を見たら
消えいるような叫びをきこう
わかり合うよりはたしかめ合う事だ
季節のめぐる中で今日をたしかめる
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を人生を語らず
あの人のための自分などと言わず
あの人のために去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは地をはうために
口を閉ざすんだ臆病者として
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を人生を語らず
おそすぎる事はない早すぎる冬よりも
始発電車は行け風を切ってすすめ
目の前のコップの水をひと息にのみほせば
傷もいえるしそれからでもおそくない
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を人生を語らず
今はまだまだ人生を語らず
目の前にもまだ道はなし
越えるものはすべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に夢よ多かれ
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を人生を語らず
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を人生を語らず