唯然う在る様に

淺き処（ところ）に
於其淺處
浮世は流れて
浮世流離
我が心亦（また）一つ
吾心复留
淺き彫（ほり）を刻む
一抹淺印
縦令（たとい）此の眼が
倘若雙目
鈍く濁れども
渾濁不明
空の蒼（あお）
蔚藍天空
木々の藍（あお）
常青樹木
映えて尚（なお）深く
深映其底
生命芽吹きし春も
生命萌芽之春
儚く暮れ往く秋も
無常入暮之秋
息靜まりし冬も
萬物靜寂之冬
唯然（ただそ）う在る様に
唯是此般
時節は巡る
隨世變遷

於其淺處
低き処に
繾綣浮生
浮世は遷（うつ）りて
吾心复留
我が心亦一つ
一絲細紋
小さき皺（しわ）を刻む
倘若此身
縦令此の身が
遍染淤泥
汚泥に塗れども
波濤之聲
波の音
風過之音
風の音は
愈為清新
澄みて尚清く
暗夜明月
闇夜に映りし月も
瞬逝之華
儚く散り往く華も
沉眠之森
深く眠りし森も
唯是此般
唯然う在る様に
隨世變遷
時節は巡る
生命萌芽之春
生命芽吹きし春も
無常入暮之秋
儚く暮れ往く秋も
萬物靜寂之冬
息靜まりし冬も
唯是此般
唯然う在る様に
隨世變遷
時節は巡る
唯是此般
唯、然う在る様に
隨世變遷
時節は巡る