プロローグ:『華桜館にて』
諏訪部順一平川大輔
プロローグ:『華桜館にて』 歌詞
プロローグ:『華桜館にて』
序幕:「於華櫻館」
柊:時間ですね。
到時間了。
鳳:や!柊!
嘿!柊!
柊:鳳...
鳳...
鳳:おはよう。
早上好。
柊:時間通りにやってきたのは感心ですが、ノックぐらいしたらどうです?
你能按時到是挺好的,但起碼敲個門吧。
この部屋は華桜館の會議室であると同時に、僕の執務室でもあるんですから。
畢竟這裡不單是華櫻館的會議室,也是我的辦公室。
鳳:固いこと言わない!言わない!
你別這麼計較嘛!好吧!
そんなふうに眉間に皺をよせてんじゃん、せっかくのイケメンが台無しだ。
你老是這樣皺眉,要是長皺紋了可就可惜了你這張帥臉了。
ほら、ため息もよくないよ~
你看,老嘆氣也不好呀~
柊:誰のせいだと?
這都是誰的鍋?
鳳:それで?こんな際に呼び出して何の用?まだ登校してきてる生徒なんか誰もいないよ。
然後呢?這種時候叫我過來有什麼事?現在學校裡可一個人都沒有哦。
柊:だからこそ、この時間に呼び出したんです。他の生徒が登校する前に、
所以才這個時候叫你過來的。因為要在其他學生來上學之前,
昨日行ったミュージカル學科の入科オーディション結果を貼り出さなければなりませんから。
把昨天歌劇系入系面試的結果貼出來。
鳳:なら、掲示板の前に貼り込んでようかなぁ。
那貼到告示欄就好了吧。
これから一年俺が指導する可愛い後輩たちが、どんな反応するか見ないとね~
一定要去看看接下來一年我帶的可愛的小朋友們都是什麼樣的反應呢~
柊:君が選んだその可愛い後輩たちが、物議をかもしているのはご存知ですね。
大家對你選的那幾個可愛的小朋友議論紛紛,你是知道的吧。
鳳:物議?どうして?
議論紛紛?為什麼?
柊:この書類は昨日の審査表です。 「彼ら5人はオーディション通過の基準を満たしていない」、
這份是昨天的審查表。 “他們5個人都沒有達到通過面試的標準”,
これは審査にあたった華桜會メンバーの総意です。君以外の、ですが。
這是參加審查的華櫻會成員的全體意見。除了你,以外的。
鳳:どうやらそうらしいね。
看來好像是這樣呢。
柊:1年A組天花寺翔、歌舞伎一門の生まれで舞台人としての精神や実力は備わっていると言えますが、
1年級A班天花寺翔,歌舞伎世家出身,雖然具備作為舞台演員的精神和實力,
受験態度に問題がありました。彼の傲慢さと協調性のなさは同行している。
但態度很有問題,既傲慢又不願意和別人協調合作。
同じくA組那雪透、綾薙學園中等部出身でスキルはあるようでしたが、
一樣是A班的那雪透,綾薙初中畢業,實力應該是有的,
緊張で本來の実力を出せていませんでした。メンタルの弱さは舞台俳優にとって致命傷と言えます。
但因為緊張,沒發揮出原本的實力。對於舞台演員來說,心理素質差是很致命的。
鳳:1年B組月皇海鬥はどうだい?柊だって彼になら文句は言えないじゃない?
那1年級B班的月皇海鬥怎麼樣?他的話,就算是你也挑不出刺來了吧?
柊:確かに、月皇海鬥は入學試験を首席で合格、今年の新入生代表も務めた優秀な生徒です。
月皇海鬥確實很優秀,不僅入學考試拿到了第一名,還作為今年的新生代表。
さすがは若きミュージカルスター月皇遙鬥の弟、というだけのことはある。
不愧是歌劇界的明日之星,月皇遙鬥的弟弟呢。
ですが、面接を途中退席しては意味がありません。
但面試中途離場這就沒有意義了。
鳳:思慮不足な誰かがナンセンスな質問でもしたんじゃない?
還不是因為誰一時犯傻問了不該問的問題?
柊:否定はしませんが、いかなる理由でも彼はオーディションを途中で投げ出した。
這我不否認,但不管是什麼理由,他確實是中途離場了。
ミュージカル學科に相応しい生徒とは思えません。
這不是歌劇系學生該有的行為。
同じくB組の空閑愁、彼は退席ではなく遅刻ですが、こちらも問題外です。そして彼。
一樣是B班的空閒愁,他就不是中途離場,而是遲到了,這就不在討論範圍內了。還有他。
鳳:1年A組星谷悠太...
1年級A班星谷悠太...
柊:歌唱、ダンス、演技全てのオーディション項目において、合格基準を満たしていない。
所有的面試項目,包括歌唱、舞蹈、戲劇,他都沒有達到通過的標準。
それどころか、彼は受験勉強を始めるまで本格的な音楽教育を受けたことすらなかったと聞いています。
而且,我還聽說他在開始應試學習之前,沒有接受過系統的音樂教育。
この綾薙學園に入れたこと自體奇跡だと言え。最も、入學試験の結果は合格點ギリギリだったそうですが。
能考進這所綾薙學園本身就是個奇蹟。再說了,好像也就是低分飄過而已。
鳳:関係ある?ギリギリ合格でも、お前の大切なこの綾薙學園の生徒には違いない。
有關係嗎?就算是飄過,那也是你最重要的綾薙學園的學生呢。
柊:だからといって、ミュージカル學科に入る資格があるかどうかは別問題です。
就算是這樣,他有沒有資格進入歌劇系又是另外一回事了。
分かっているでしょう。ミュージカル學科はこの學園の花形、特別な存在なんです。
你知道的,歌劇係是這所學園的招牌,特別的存在。
君がこの5人をスター枠に選んだことで、學園內には心配な聲が上がっている。
你把他們5個人選進星路,對此表示擔心的人還不少。
華桜會でも同じです。楪や漣はともかく、暁は不満ありげでしたよ。
華櫻會內部也是這樣,楪和漣暫且不說,曉好像很不滿意呢。
鳳:暁を怒らせると怖いからね。お小言を言われる覚悟はしておくよ。
曉生起氣來很恐怖呢。我已經做好心理準備,他會跟我發牢騷的了。
柊:鳳、そろそろはぐらかすのはやめにしてもらいましょう。
鳳,就別再岔開話題了吧。
本來、ミュージカル學科を目指す一年生にとって、華桜會メンバーが指導するチームに加入できるということは、
本來,對於以歌劇係為目標的1年級學生來說,能加入華櫻會成員帶的隊伍就意味著,
學年トップクラスの実力を持つと評価されたに等しい、それを覆し、華桜會の品位を落とすことは許さない。
他們的實力是全年級最高水平的。我不允許有人反其道而行之,做出有損華櫻會品格的事情。
鳳:厳しいねえ。俺を華桜會に招いた張本人のくせに。
好嚴格啊。明明是你自己把我招進華櫻會的。
柊:僕は伝統ある綾薙ブランドを守りたいだけです。柊家の跡取りとして。
作為柊家的繼承人,我只是想維護有傳統歷史的綾薙之名而已。
鳳:柊家の跡取りねえ。そういってお前は、自分のことさえ縛ってきたのか、柊。
柊家的繼承人啊...你就是這樣,連自己都束縛起來的嗎,柊。
柊:君に何が分かるんです。
你懂什麼啊...
鳳:分からないね。とにかく、俺は選考結果を変えるつもりはないよ。
我不懂呢。總之,我不打算更改選拔結果呢。
最後の瀬戸こうするつもりで呼び出したなら時間の無駄だったね。ごめん。
如果你是當做最後通牒,把我叫出來的話,那就只是浪費時間了。不好意思。
柊:オーディションの合格基準は実技試験にたちあった講師陣と、我々華桜會によって定められる。
面試的通過標準是有技能考試經驗的老師們,和我們華櫻會決定的。
華桜會の一員たる君が君のチームにと選んだのなら、文句はつけられません。
作為華櫻會的一員,如果這是你的選擇的話,我們也沒有什麼好說的。
話は以上です。こんな時間に呼び出してすみませんでした。
我想說的就這麼多。不好意思在這種時候把你叫出來。
鳳:いいや。こっちの資料はお前が選んだスター枠のメンバー?
沒事。這些是你選的星路成員的資料?
柊:ええ。
嗯。
鳳:全員1年C組なんだ。ああ、やっぱり。辰己琉唯と申渡栄吾はお前に選ばれたか。
全都是1年級C班啊。啊,果然。辰己琉唯和申渡榮吾被你選了啊。
柊:彼らは綾薙學園の中等部で、月皇海鬥と並ぶ成績を収めてきた優秀な生徒です。
他們都是綾薙初中畢業,和月皇海鬥一樣,都是成績優秀的好學生。
オーディションでも文句のつけようのない審査結果でした。
面試的結果也是讓人無可挑剔。
鳳:あとは...戌峰誠士郎、虎石和泉、卯川晶。
還有就是...戌峰誠士郎、虎石和泉、卯川晶。
確かにオーディションで目立ってた面子だね。俺でも覚えてるぐらいだ。
確實他們在面試時的表現都很突出呢。連我都有印象。
柊:戌峰君はそこに少々問題がありそうでしたが、それを差し引いても有り餘るほどの天性の才能とスター性があります。
戌峰雖然性格稍微有點奇怪,但除此以外,與生俱來的才能和明星氣質都是不容忽視的。
虎石君は歌唱、ダンス、演技力のバランスが非常にいい。
虎石在歌唱、舞蹈、戲劇這三方面的平衡都非常好。
卯川君はスキルがあることはもちろんですが、何より勝気な性格が舞台人に向いている。
卯川的話,實力自然是有的,最重要的是好勝的性格很適合當舞台演員。
5人とも見所のある生徒たちです。
他們5個都是有前途的學生。
鳳:なるほど。彼らが今年のスター?オブ?スターってわけか。
原來是這樣。那他們就是今年的star of star了啊。
柊:その呼び方はやめてください。
請不要用這樣的稱呼。
華桜會のメンバーによって選抜されたスター枠は、どのチームも立場は同等でしょう。
華櫻會成員選拔出來的星路,每支隊伍的地位都是平等的吧。
鳳:とはいってもね。やっぱり、華桜會の首席様に見初められた5人は特別視されるんじゃない?禮なん通りさ。
說是這麼說。但果然,華櫻會主席大人一眼相中的5人還是會被特殊對待的不是?這也是禮節呢。
柊:まったく!
真是的!
鳳:さてと、じゃあ、そろそろ行くよ。首席様にはいろいろと仕事もあるんだろうしね。
那,我差不多該走了。主席大人應該也還有很多工作要忙吧。
あ、よければ、オーディション結果俺が掲示板に貼ってきてあげようか。
啊,需要的話,我可以幫你把麵試結果貼到告示欄呢。
柊:結構です。雑務は二年の生徒に頼んでありますから。
不用了。雜活我已經交給2年級的學生了。
それより、一週間後にはミュージカル學科のカリキュラムが始まります。
比起這個,一周後歌劇系的課程就要開始了。
最初の稽古の內容ぐらいもう考えているんでしょうね。
第一次排練的內容你應該已經在想了吧。
鳳:もちろん~ちょっと面白いことを仕掛けてみようと思ってるんだよね。
當然~想準備做點好玩的事情呢。
柊:面白いこと?
好玩的事情?
鳳:よかったら、見學しに來る?
可以的話,來參觀學習一下?
柊:僕のチームにも稽古があるのは分かっているでしょう。
我的隊伍也要排練,這你是知道的吧。
鳳:それもそっか。じゃあ、休憩中にでも見においで。きっと楽しいステージを見せてあげられると思うから。
那也是。那休息的時候來看一眼吧。肯定能讓你看到很有趣的畫面。
柊:その自信は一體どこから!
你這自信到底是哪裡來的呀!
鳳:自信じゃなくてね~ただ、ワクワクしているだけさ~
這可不是自信呀~只是,覺得很激動呀~
柊:ワクワク?理解不能ですね。
激動?真是無法理解呢。
鳳:難しいこと言ってるつもりはないんだけど。
也沒打算說得很複雜呢。
柊:君と僕とは違うんですよ、鳳。
我們不一樣呢,鳳。
鳳:やれやれとね...
哎呀呀...
柊:とにかく、健闘を祈っていますよ。
總之,好好加油吧。
君だけが合格と認めた彼らに我が綾薙學園に恥じない指導を行ってください。
希望你能好好指導只有你才認可的他們,不要讓綾薙學園蒙羞。
鳳:面白いじゃないか。早く一緒に遊びたいね。
這不是很好玩嗎?想快點和你們一起玩呢。
待ちきれないよ、ボーイズ。
我都要等不及了,少年們。