自由の冠
湯川潮音
自由の冠 歌詞
群眾の聲をかき消したら
私の聲が聴こえると思っていた
沈黙の間に腰かけると
言葉にする意味もなくなって
小さく心を呟いてみても
空しいこだまのように響くだけ
時折訪ねてくるのは
かっこーという名の哀れな鳥だけ
私の心の中だけを
籠のようにして飛んでいる
自由という見えない冠は
私にあなたが被せてくれたもの
どこへ向うのか迷ってしまったら
はじまりを思い出せばいい
夢見ることに疲れてしまったら
だれかの夢を一緒に見ればいい
自由という見えない冠は
私にあなたが被せてくれたもの
私は何者でもなくなって
自由の冠をそっと抱きしめた