戀椿姫

椿の姫君露の命よ
山茶花之姬如露水般的生命啊
如何（どう）か艶書（えんしょ）よ
就請將這帖戀文
伝へ給え
遞送出去吧
さやけき勿忘草（わすれなぐさ） 常夜（とこよ）に月を映し
勿忘草清麗的勿忘草於夜暗之中映出月色
水面（みなも）へ落ちる涙葉わぬほど焦がれ
落至水面的淚珠為願望不得實現心焦不已
戀の死に花咲かせましょう
於愛戀之死上令花開放吧
天つ彼方へ屆くように止め処無く溢れ往く想い夢のまにまに
願傳達到天空彼端無盡溢出的思念就隨著幻夢
永久（とわ）に詠（うた）え
永恆歌詠吧
逢瀬（おうせ）を重ねた古（いにしえ）の刻（とき）
次次幽會而累積起的古時一刻
かすかに微笑む君が為
為了淺淺微笑的你
往く宛てない根無し草空は嘆き時雨（しぐれ）を
無處可行的無根草天空嘆息降下驟雨
諸行無常（しょぎょうむじょう）の響き葉わぬほど焦がれ
諸行無常之響為願望不得實現心焦不已
戀の死に花咲かせましょう
於愛戀之死上令花開放吧
野面（のもせ）に咲き誇れ我が雅（みやび）
在荒野上盛放吧吾之風雅
幾星霜（いくせいそう）も想い続けた夢の通い路辿（たど）り給え
無論經過數載年月也依舊思念夢之通路就讓我走上吧
君は儚く輪廻を想う惜しからざりし我が命
虛幻思念著輪迴的你不足惜的我的生命
君が為…
若是為了你為了你為了你
盛者必衰（じょうしゃひっすい）の運命なれども切に切にと願うばかり
即便是盛者必衰之夢運也殷殷切切盼願著
泡沫（うたかた）に消えゆく我が戀よせめて來世で実を結べよ
在幻影中消失的吾之愛戀啊至少就於來世開花結果吧
戀の死に花咲かせましょう天つ彼方へ屆くように
於愛戀之死上令花開放吧願傳達到天空彼端
止め処無く溢れ往く想い夢のまにまに
無盡溢出的思念就隨著幻夢
永久（とわ）に詠（うた）え
永恆歌詠吧