空席のとなり
シシド・カフカ
空席のとなり 歌詞
夜空と溶かして
飲み幹すふたりの影に
夢をみたのにね泡とはじけて消えた
苦さをなぞる様な
右の空席目を逸らす
いつもの月の色風の音滲む
忘れたい忘れたくない
溫もりも涙さえ
きみと何を守るべきか
今更ひとりになって分かるなんて
輝いたほど戸惑いが増してゆく途切れた戀心
動けないこの場所に答えなどないのに
いつものように遅れてドアを開けてごめんと笑いかけて
手放したその日常掻き消す様に
未來へと時計がまた鳴いている
ゆらり揺れる燈に
重ねたあの日の弱さ
半端なさよなら熱に溶かされ消えた
有り餘る時間が嫌い
靜けさも騒がしさも
きみの聲が觸れる肌が
総てを力強く彩っていたの
信じていたほど何処かきみを責めている行き場のない戀心
優しくない終わりかたきみらしくないのに
いつの日から違う場所を見ていたの何も言わないまま
視線を逸らした橫顔刻む様に
想い出し問い掛けては歪んでいく
おもいとけないいまは
輝いたほど戸惑いが増してゆく途切れた戀心
きみだけの幸せはまだ願えないけれど
嫌いになどもう決してなれないと気付き始めたから
ひとつずつ理由[わけ]を探して解[ほど]ける様に
進まない時計をまた見ている