『灰の記憶』
中恵光城桑原由気
『灰の記憶』 歌詞
消し去ってしまいたい記憶がある
我有想要抹去的記憶
忘れてしまいたいのに
明明想要忘卻
それは葉わない
卻無法實現
思い出すたびに息ができなくなる
每當回憶起那些就宛如窒息一般
少し思い出話をしよう
稍微說些前塵往事吧
私がまだ當主になる前
在我成為家長之前
共に修行をしていた霧人と言う男がいた
有位名為霧人的男子與我一同修行
兄でした
他是我的師哥
私は霧人兄さんと呼んでいた
我叫他霧人哥哥
強くて優しくて大好きだった
他強大又溫柔我最喜歡他了
私には兄弟がいなかったから
因為我沒有兄弟
優しくしてくれる霧人兄さんを慕っていた
所以仰慕著十分照顧我的霧人哥哥
憧れだったのか戀というものだったのか
到底是憧憬呢還是戀愛這樣的心情呢
今ではもうよく分からない
現在我也已經不是很明白了
兄さんは病を抱えた妹のために
哥哥他為了身患惡疾的妹妹
毎日修行と仕事に明け暮れていた
每天都埋頭於修行和工作之中
そんな兄さんに私はある日ひどいことを言ってしまったんだ
可我卻在那天對這樣好的哥哥他說了很過分的話
霧人兄さん
霧人哥哥
あ…あ
啊…啊
最近顔色がよくありませんね
最近你的臉色不太好啊
大丈夫だよ
我沒關係哦
大丈夫じゃありません
才沒有沒關係
妹に比べたら、辛いことなんて何もないよ
和妹妹她比起來我這些辛苦什麼都算不上
兄さんは妹さんのことばかり
哥哥你總是說些你妹妹的事
千代、どうしたんだ
千代你怎麼了
あたしが本當の妹なら、兄さんにこんなに迷惑かけないのに
我要是你真正的妹妹的話明明不會給哥哥添那麼多麻煩的
千代…
千代…
申し訳ありません、私…頭を冷やしてきます
十分抱歉我…我需要去冷靜一下
その翌日から兄さんは道場に來なくなった
從那之後哥哥再沒來過道場
私は後悔した
我很後悔
私は兄さんの妹に嫉妬していたんだ
我只是嫉妒他的妹妹
そんなつまらない理由で
就因為這樣無聊的理由
兄さんと妹さんを傷つけってしまった
我就傷害了哥哥和他的妹妹
一ヶ月が経った頃
過了一個月左右
霧人兄さんは再び道場に顔を出すようになった
霧人哥哥又來到了道場
霧人兄さん
霧人哥哥
ああ、千代か、元気だったか
啊是千代啊你還好嗎
あ、はい。あの…兄さん、あたし…ずっと謝りたくて
嗯我很好那個…哥哥我…一直想要道歉
ひどいことを言ってしまって申し訳ありませんでした
說了那樣過分的話真的很抱歉
そんなことを気にしていたのか、大丈夫だよ、僕を気遣ってくれたんだろう。
你還在意著那件事啊 沒關係哦 我知道你是在擔心我吧
兄さん…
哥哥…
僕はもっと強くならないと、全ての穢れを切る。根絶やしにして見せる。そうだろう、千代。
我必須要變得更強清除所有的污穢將他們斬草除根你說呢千代
え…あ…はい
啊…好…
何かおかしかった
總感覺有什麼很奇怪
こんなに冷たい聲を発する人だっただろうか
他會發出這樣冰冷的聲音嗎
その違和感を程なくして最悪の現実となる
這種違和感沒過多久就變成了最糟糕的現實
ある晩、物音で目覚めた私は道場へと向かった
那天晚上我被嘈雜聲吵醒走向了道場
そこで見ったのは霧人兄さんが祖父を切り殺した瞬間だったんだ
在那裡我看到了霧人哥哥將祖父殺死的那瞬間
兄…さん
哥…哥哥
許せ…ない、憎い、穢れが憎い
不能…原諒我恨…我恨污穢之物
何をしているんですか
你在幹什麼啊
妹は死んだ、穢れに取り憑かれて死んだんだ
妹妹她死了…被污穢侵蝕而死
え…
啊…
千代、答えてみろう
千代你回答我
あ…兄さん、その目、穢れに心を許してしまったんですか
哥…哥哥你的眼睛…你被污穢侵蝕了內心嗎
何のための力か?何のために今まで修行してきた?穢れを斬り払うのが綾咲家ではないの
這是為了什麼擁有的力量啊? 為了什麼修行到現在? 要除盡污穢的難道不是綾咲家族嗎?
なぜ殺めは知らなくてはいけなかったんだ
為什麼我必須要品嚐殺戮的滋味啊
この力は無意味だ意味がないものを全て切り捨ててしまいばいい
這個力量是沒有意義的沒有意義的東西全部除去不就好了
違い、違います、兄さん!
不…不是的!哥哥!
お前も無意味だ
你也是沒有意義的東西
死ね!
去死吧!
やめて
不要
死ね——
去死——
やめて、兄さん、兄さん!醒まして!
不要 哥哥 哥哥!你清醒一點!
霧人兄さんは穢れに取り憑かれていた
霧人哥哥被污穢附著了
全ての穢れを斬り払いたい
他想要斬盡所有的污穢
その強い思いは妹の死によって暴走し
這強烈的想法因為妹妹的死而暴走
穢れの侵入を許してしまったのだ
任由污穢侵蝕了內心
正気を失った兄さんはゆらり弔い
失去了心志的哥哥緩緩祭奠後
斬りかかってきた
向我斬了過來
私はまだ未熟だった
我的修行還未成熟
私よりも遙かに手練れ
他比起我技藝更高超
防ぐだけでも必死だった
只是防禦的話必死無疑
そして穢れを斬り払うだけではなく
何況若要除去污穢
彼もろとも貫ぬいてしまったのだ
會將哥哥也一同貫穿
兄…兄さん、あたし…
哥…哥哥…我…
徐々に…心の散らしていくくらいなら、今、ここで…お前に斬り払って欲しい。
要是連心間的意志都分散了的話…現在…在這裡…我希望你能將我斬殺
あたし…
我…
早く…頼む、千代。
快一點…求求你了…千代
あ——
啊——
ありがとう、千代。
謝謝你千代
私は大切な人をこの手で殺めた
我親手殺死了最重要的人
私はもっと強くならないといけない
我必須要變得更加強大
もう誰も失わないために
為了不再失去任何人