龍の谷と太陽の砦

人里離れた深い深い谷の奥に
在远离人烟的山谷深处
彼らの棲家がひっそりとあった
它们的巢穴秘密藏在其中
龍たちの住まう谷
龙所居住的山谷
そこへ置きざりにされた赤ん坊が一人
一个小宝宝被遗弃在那里
それを見つけた龍も困り果てたが
发现他的龙十分困扰
共に生きると決めた
最终决定和他一起生活
龍と人
龙和人
けれどまるで家族のように暮らし大きくなった
却如家人一般生活着 孩子渐渐长大
やがて外を知りたくなった
开始想要了解外面的世界
止められたとしても
龙想要阻止
どいてくれ！
“别管我！”
僕は知りたいんだ　自分のこと
“我想知道关于自己的事”
見たこともないような生まれた街だとか
几乎从未见过我出生的地方
知らないことはもう全部
想去看未曾看过的一切
行かないで！
“不要走！”
龍だって、そんな風に言いたかったけれど
龙虽然想这么说“
なら私もともについていこう
那我也陪你一起去吧”
龍であることを捨てて、今
现在我将舍弃龙的身份
目にするものがすべて初めての少年は
印入眼帘的一切都是崭新的
光る街をただ愕然と見ていた
少年只是愕然望着光亮的街道
何もかも忘れて
流连忘返
彼はすぐ街に溶け込んでいく
很快他融入了这座城市
龍の心配なんかはよそに
将龙的担心抛诸脑后
「ここで生きていくことを決めたよ」
“我决定要在这里生活下去”
笑って言うんだね
少年笑着说道
泣いてくれ
“你不会哭泣吗”
そんな風に思うことはわがままなのかな
这种想法是不是太任性了呢
君が幸せならそんな風に思うけど
只要你幸福就好，虽然这么想
育ったあの谷のこと
但你会不会有一天
忘れちゃうの？いつか
忘记从小长大的山谷呢？
それはとても寂しいけど
那样的话 我会很寂寞的
もう何も私は言えないよ
而我什么都说不出口了
君の中から消えようとも
即使会从你的心里消失不见
いぇ　いぇ
不 不
もうずいぶん大きくなったね
你已经成长为一个大人了
もう一人でも大丈夫だね
即使一个人也没有问题了
人間じゃない私はただ
非人类的我
何もできないから
什么都为你做不了
サヨナラも言わないで
连再见也不曾说
龍はただ姿を消した
龙就这样消失了
「人間じゃないから」「いつか邪魔になるから」
“毕竟我不是人类” “总有一天会妨碍到你”
そう手紙に残して
只留下了这样一封信
龍の谷を出ても泣かないで笑えたのは
即使你离开了龙之谷 我也不会因此而哭泣
ただ君がそこにいてくれたからなんだよ
因为我知道 你就在那里
そうなんだよ
仅此而已