在処
nano.RIPE
在処 歌詞
どうせ見えないんだろう
居るわけないだろう
祈りそうで縋りそうで
かき消した
ぼくが握りしめた
そして握り潰した
手のひらで砕けた
きみはどこで生きてるの?
おもちゃのキリンが
散らばって広いはずの
空を切り離した
からからに乾き切った
アスファルトに黒い影を
落としニヤリと笑った
どこで間違えたか
気付いたところで
巻き戻せないんなら意味はないや
匙を投げたふりで暗闇に紛れた
ここじゃだれにも
気付かれずにいられる
どうせ見えないだろう
ぼくのことなど
居なくたって
居なくなったきみじゃなきゃ
闇に溶けるどころか
もっと黒くなった
手のひらさえ見えない
ぼくはどこで生きてるの?
ガラクタみたいな街だって
夜になればちょっとカオを変えて
暗闇を染め上げる
ネオンサイン
寶石みたいだとふたりで笑った
どうせ言えないんだろう
巻き戻しても
言えないって言い訳して
言わないんだろう
ぼくが握りしめた
そして握り潰した
手のひらが疼いた
きみとここで生きてたの
ふたりきりじゃ何故いけないの?
ぼくがなにも守れないから?
どうせ見えないんなら
居るわけないなら
祈るのも縋るのもぼくだろう
ぼくに足りないもの
きみに預けたもの
取りに行かなきゃ
もう取りに行かなきゃ
咲くわけないだろう
笑い飛ばした
夢みたいな奇跡だって
起こるなら
ぼくは握りしめた
二度と離さないと
手のひらに誓った
きみとここで生きてくよ
生きてくよ
きみのネジで時を巻き戻して
ぼくらの在処を取り戻した