愛しさの糧
笠原弘子
愛しさの糧 歌詞
やさしい手(て)だね
あなたが言(い)った
涙(なみだ)が出たよ
とても靜(しず)かに
春(はる)の砂浜(すなはま)
膝(ひざ)で眠(ねむ)った
あなたの髪(かみ)をそっと
指(ゆび)で梳(す)いた時(とき)
ふいにすべてが
わかった気(き)がした
苦(くるし)み達(たち)が
空(そら)へと
還(かえ)ってゆく様(よう)でした
あなたが近(ちか)い
こんなに近(ちか)い
震(ふる)える聲(こえ)さそっと
ありがとうとだけ
とても小(ちい)さく
儚い永遠(えいえん)
たったひとつの言葉(ことば)が
愛(いと)しさの糧に変(か)わる
あなたの頬(ほう)に
落(お)ちた雫(しずく)は
波飛沫だと言(い)って
目(め)かくしをしたよ
ここにいて
ここにいるよ