おもいで岬
新沼謙治
おもいで岬 歌詞
春はたき火の燃えのこり
消えた流氷とぶ鴎
酒を片手の親父らが
顔をゆるめる口ずさむ
北の岬は今もなお
忘れられない忘れられないおもいで岬
夏は真赤なハマナスが
夜に人待つ蟲も鳴く
人目しのんで若い眾が
肌を寄せ合う月の下
北の岬は今もなお
忘れられない忘れられないおもいで岬
秋ははやばや色づいて
風の音するすすり泣く
酒が戀しい人戀し
手紙ばかりを書く夜ふけ
北の岬は今もなお
忘れられない忘れられないおもいで岬
冬はたずねる人もなく
白い燈檯ただ一つ
耐えてしのんで船のりが
行方たずねる目をはらす
北の岬は今もなお
忘れられない忘れられないおもいで岬