或る化け貓の戀物語

隠し通せぬなら全て失っていい
如果無法隱藏那不如就失去一切
そう契って人と戀に落ちた
立下這樣誓約與人類墜入了戀愛
化け貓の話
貓妖的故事
戀人を亡くした君に
想為失去了戀人的你
笑顔を取り戻したくって
取回那份笑容
僕は彼に化けて生きると
我要化做他的模樣活著
満月に誓う
對滿月這樣起誓
泣き崩れた君を
將放聲大哭的你
強く抱きしめ言った
緊緊擁入懷說著
「もう一人にしないよ」
「不會再讓你孤獨了」
あぁ、神様
啊、神啊
僕は殘酷だ
我是多麼殘酷
記憶喪失を演じてさ
裝作失去了記憶啊
でもその笑顔のためなら
但若是為了那副笑容
どんな噓も罪も許される
怎樣的謊言與罪過都能夠被諒解
そんな気さえしてた
我甚至這樣以為過
ある夜、君は切り出した
某夜、你突然說出
「ねぇ、あなたの瞳は彼とは違ってるわ
「吶，你的眼睛和他不一樣呢
「だけど構わないの」
「…不過沒有關係」
震え出した僕を
你將顫抖的我
君は抱きしめ泣いた
抱緊著哭泣
「もう一人にしないで」
「不要再讓我孤單了」
あぁ、神様
啊、神啊
これが罰ですね
這就是懲罰吧
化けの皮が剝がれ
被揭下了虛假的面具
人の言葉も失って
也喪失了人類的話語
逃げる僕の背中に
對著逃開的我的背影
君は言った
你說著
「ありがとう」と
「謝謝」
あぁ、罪深い僕を
啊、對罪孽深重的我
君よ、どうか憎んでおくれ
還望你、能夠記恨