唸る刃と群青正義
Eight
唸る刃と群青正義 歌詞
作詞:Eight
作曲:Eight
荒れる呼吸を整えて閉じた目蓋をそっと持ち上げてみる
見開いたその眼には深海に溶けた景色が映っていて
鞄にあった辭書に青の世界を鑑みてみるけれど
意味さえもこの文字は教えちゃくれないな
潰れて折れた右腕を攜えて
煉瓦の街に迷い込んで
顔しか知らない君だけを
追いかけた脇目も振らずに
歪んだ僕が辿り著いたその先は
狂ったような蜘蛛の巣があるだけで
絡んだ糸を解くことさえやめて
唸る鋸を振り上げて切り裂いたよ
彼を深く突き刺したブリキのナイフ、エゴイズムの刃
間違いと囁いた群青を確とにらみつけるのさ
描いたその絵とは何もかもかけ離れ過ぎていて
正しいと呟けば恆星は曇り出す
煤けた「無実」の噓で塗り固めた
無殘な今を抱え込んで
疑念の犇めく十字路で
俯いてただ立ち盡くしてる
塞いだ僕が刻み込んだこの傷が
消えてしまわないようにまたなぞった
滲んで溶けた悲しみを癒すには
これっぽっちの痛みじゃまだ足りないけど
乾いた喉で絞り出すように泣いた
結んだ口元は愛を求め緩んで
淀んだ空が終焉を悟るように
濕る午後六時の風
歪んだ僕が辿り著いたその先は
プライドと幼い寢言の墓場で
絡んだ糸の殘りの屑を払うと
ぼやける光の跡で弧を描いたよ