哀染め 歌詞
揺れる燈火は闇夜に溶け
巡り華香る時を待つ
願わくば君の言霊で浮世に鼓動を
黒き羽儚く舞い上がれ
目を覆う程刺さる光に
顔をしかめ何もない空を見た
生まれたばかりの脆い身體を
すくい上げた暖かい手のひら
あゝ葉うのなら色も言葉も世界さえも
あゝ君のために全てここに捨てよう
-舞い墮ちる-
花びら霞む三日月が揺れる
-明日も君の元へ還ろう-
跳ねる水面心預け交わした契りは
枷となり麗しく溺れてく
突き抜ける碧まどろむ翠
微かな音さえ紡がれる唄
重ねる哀に染まる黒羽
疎ましいそれを美しいと
あゝ戀い焦がれて君の姿追い求めた
あゝ盡きるその時にはそばにいてくれますか?
數ある華の私は一つで
君の心は何処でしょう
夢に見た景色は褪せて儚く消えゆく
もう一度偽り映すため
會いたくて
想いも羽も凍りついたまま
甘く囁くは愛しい“幻”
君は雲う「あなたが迷わずに辿れるように」
赤い糸繋ぐは紅の班紋(えん)
揺れる燈火は闇夜に溶け
巡り結ばれる時を請う
願わくば君の言霊で浮世に鼓動を
黒き羽儚く舞い上がれ