ささやかな慾望
山口百恵
ささやかな慾望 歌詞
青い落葉を舞い散らして
時間通りにバスが著いた
鞄ひとつだけ持って私は乗る
送らないでと頼んだのに
やはりあなたは顔を見せた
うまくお別れが出來るでしょうか
生意気ですけどひとつだけ言わせてね
あなたを心から愛してた
私はあなたを悪者にしたくない
だからひっそりと離れてゆく
町の境をバスが過ぎて
ひとつふたつと席が空(あ)いて
道連れも出來ずひとり私はゆく
指があなたをなつかしがる
耳があなたを追い求める
だけどここに來て戻れはしない
生意気ですけどひとつだけ言わせてね
あなたは素晴らしい男性(ひと)でした
私はあなたを不幸にはしたくない
だから自分から離れてゆく