天使たちのシーン
小沢健二
天使たちのシーン 歌詞
海岸を歩く人たちが砂に遠く長く足跡をつけてゆく
過ぎていく夏を洗い流す雨が降るまでの短すぎる瞬間
真珠色の雲が散らばってる空に誰か放した風船が飛んでゆくよ
駅に立つ僕や人混みの中何人か見上げては行方を気にしている
いつか誰もが花を愛し歌を歌い返事じゃない言葉を喋りだすのなら
何千迴ものなだらかに過ぎた季節が僕にとてもいとおしく思えてくる
愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則(ルール)
大きな音で降り出した夕立ちの中で子供たちが約束を交わしてる
金色の穂をつけた枯れゆく草が風の中で吹き飛ばされるのを待ってる
真夜中に流れるラジオからのスティーリー?`ダン遠い町の物語話してる
枯れ落ちた木の間に空がひらけ遠く近く星が幾つでも見えるよ
宛てもない手紙書きつづけてる彼女を守るように僕はこっそり祈る
愛すべき生まれて育ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則
冷たい夜を過ごす暖かな火をともそう
暗い道を歩く明るい光をつけよう
毎日のささやかな思いを重ね本當の言葉をつむいでる僕は
生命の熱をまっすぐに放つように雪を払いはね上がる枝を見る
太陽が次第に近づいて來てる橫向いて喋りまくる僕たちとか
甲高い聲で笑いはじめる彼女のネッカチーフの鮮やかな朱い色
愛すべき生まれて育ってくサークル
気まぐれにその大きな手で觸れるよ
長い夜をつらぬき回ってくサークル
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則
涙流さぬまま寒い冬を過ごそう
凍えないようにして本當の扉を開けようカモン!
月は今明けてゆく空に消える
君や僕をつないでる緩やかな止まらない法則ずっと
神様を信じる強さを僕に生きることをあきらめてしまわぬように
にぎやかな場所でかかりつづける音楽に僕はずっと耳を傾けている
耳を傾けている...