翡翠の美羽
鈴湯
翡翠の美羽 歌詞
焼けた壁と腐る大地
遡り逼る影
口に含んだ清み水さえも
待たずに幹上がってしまう
群がる呻き聲嘲笑っていた
裴翠の美羽を広げ旅立ってゆければ
どれだけ苦しめばいい?
か細い糸がぷつり?音を立て靜かに沈んでゆく
誰かこの鎖を解き放て
墮ちた軀に集る蟲を
払いのけて近づく
焦げつく息が人を象るケモノから漏れた
誰かは呟くあれが'虛' だと
狂ひ叢雲千切れ四肢のしょう気を浴び
どれだけ望めばいい?
胡亂の眼踴を返してもう戻らない
いつか闇から這い出づる
掻き分けていく疾風の美羽を追って
鏡は何処叫んで壊して見るべくもない
真白い指先を靜かに伝う
裴翠の美羽を広げ旅立ってゆければ
どれだけ苦しめばいい?
か細い糸がぷつり?音を立て靜かに沈んでゆく
誰かこの鎖を解き放て
ただ繋いでいたい散らす叢雲の殘香
どれだけ望めばいい?
罅割れ鏡雙つの光殘るは伽藍堂
いつか闇から這い出づろう