sugar spot
當山みれい
sugar spot 歌詞
わざわざ言わない私は、
あなたに何か言ってほしい。
沈黙が苦にならない、とかは
もっと、もっと、別の話だよ。
誰にでも平等で、優しいあなたが
結局、私には、一番、優しくないんだよ。
総花的なのは結構だけど、
最寄りの花が枯れているよ。
食後のデザートは、今日あったこと。
話すあなたは楽しそうだこと。
一口大の嫉妬や本音は
咄嗟に飲み込んだ。
上手でしょう。
もっと私を大切にしてよ。
黒い斑點が増える度、甘くなった。
それって本當に良いことでしたか。
見た目は悪いけど、まだ食べられるよ。
腐っても二人。寢返りうてば二人だった。
今日も食卓に並ぶ愉快な話。
聞きたくない。ごめん、今のはなし。
等身大じゃないきれい言を
即座に吐き出した。
あなたと居る時の私だけが
本物で、本性で、本當で、
あなたを失えない私は、
私自身を見失いそうで。
わざわざ部屋を分けて、電話で話そう。
昔の気分を思い出すことにしよう。
今こそ必要なんだ。
私だって選んで話している。
言えていないこと、癒えていないこと。
あなたはもっと考えて。
私は、その子を知らないよ。
沈黙が苦にならない、とかは
もっともっともっともっと先の話でもいいから。
あなたがいないと生きられないわけじゃない。
でも、生きている気がしない。
一緒にいればいるほど餘計に心を隔てるよ。
皮肉だね。
増えていくシュガースポット。