電話線
矢野顕子
電話線 歌詞
細い聲をのせた電話線は
夢中で空をかけてゆくの
やまぶき色の気流にのって
すみれ色の湖をこえて
あなたの耳へ
どんなに遠くはなれていても
私の心はついてゆく
あなたを守るため
あなたをつつむため
微笑んでもらうため
あなたの耳へ
舞いおちた涙をかき集めて
手の平にのせて私にください
そのかわり暖かな歌を
うたってあげるから
どこかに置き忘れた言葉を
つなぎとめる鍵をなくし
とびうお色の雲の中を探しつづけ
あなただけに歌う
あなたの耳へ
くだけ散った夢のかけらは
少しづつ集めていきましょう
アネモネ色の光はなち
くちなしのにおいまき散らして
あなたの耳へ