風月同天
緋村柯北林斜陽
風月同天 歌詞
風月同天
風月同天
[セリフ]
北:我有一問,時常困惑,不知在座哪位賢才,能解答一二。
緋村柯北(以下、「北」):しばし、お尋ねしたいことがござる。どなたかに、私の困惑を解消していただきたい。
請問,何謂人間?
「人の世」とは、いったい何なのであろうか。
陽:這有何難,人間就是,風月同天——
林斜陽(以下、「陽」):それは容易いことでござる。 「人の世」は、「風月同天」ということだ。
[歌詞]
北:(陽和)
北(ハモリ:陽):
風是繞花催春開
「風」は花をめぐり、春の來ることを促す。
月是一輪雪常白
「月」は一輪の「永遠の白い雪」のようである。
同是好景抒時懷
「同」は同じく良い風景に感情を託し、
天是飛光歸去來
「天」では一瞬の光が過ぎ去ってまた來たる。
陽:
陽:
穀雨熏蒸沉霜降 掛露寒
穀雨が蒸気になり、たちのぼる。露が寒くなり霜が降りる。
除夕去歲元日延年
除夜が去り、元日が來て新年を迎える。
玄鳥攜書白鳥銜 同飛還
玄鳥は手紙をくわえて白鳥に渡し、共に飛んで來、
平安京長安
平安京は、長く安らかに治まる。 ([訳注]中國の古都「長安」の語呂合わせでもある)
北:(陽和)
北(ハモリ:陽):
小林一茶幽燈清照
小さな林の中で座り、お茶を持ち、奧深く所から清らかな燈の光が見え、([訳注]言葉ゲームとして、「小林一茶」の名前を名前でなく文字通りの意味で使っている)
三兩棋子閒敲
ゆったりと碁盤に石を打った音が聞こえる。
枝頭櫻桃松尾芭蕉
枝頭についたさくらんぼ松の尾の芭蕉(同じく言葉ゲーム)
人近蛙聲忽悄
人が近くに歩いてくるにつれて、蛙の鳴き聲が消えていく。
陽:(北和)
陽(ハモリ:北):
與謝蕪村其路遙遙
荒れた村から離れ、まだ遠いその道を歩む少年は、( [訳注]「與謝蕪村」の言葉ゲーム)
牧之少陵野老
この野道で、長い旅路で老いてゆく。 ([訳注] 中國語の「牧之少陵野老(=唐代の詩人、杜牧と杜甫の字や自稱)」の言葉ゲーム)
誰自古道苦行新礁
古い道から來た人は、また旅の苦を耐え忍んで海のほうへ、
東渡驟浪拍僧袍
法衣が浪にぬれながら、東に海を渡る。 ([訳注]鑑真和上のこと)
北:(陽和)
北(ハモリ:陽):
風是無聲拂靈臺
「風」は音もなく吹き、魂の居場所を癒す。
月是脈脈不語愛
「月」は言葉にならない深い愛の寄るところ。
同是有詩亦有俳
「同」は「漢詩」もあれば、「俳句」もあることで、
天不拘降才
「天」は一つの枠にこだわることなく、人材をこの世に生まれ出させる。
陽:(北和)
陽(ハモリ:北):
風是一捧空虛債
「風」は手で捧げられない虛無感。その中で、
月是寂夜拾杯拜
「月」を迎え、寂しき夜に盃を挙げる。
同是長生不滿百
「同」は誰もが長生きしても百に満たず、
天是嗤然俗聲外
「天」は世俗外から淡々と嗤っただけである。
[セリフ]
陽:人間就是,我和你都還能期待一個春天。
陽:「人の世」は、貴方も私も、春を待ちわびているということだ。
[Staff]
策劃:林斜陽、狐不舉、懷袖
プロデュース:林斜陽、狐不挙、懐袖
作曲:Otokaze、林斜陽、淺逸
作曲:Otokaze、林斜陽、淺逸
編曲:Otokaze
編曲:Otokaze
作詞:狐不舉
作詞:狐不挙
演唱:緋村柯北、林斜陽
ボーカル:緋村柯北、林斜陽
和聲編寫:淺逸、林斜陽
ハモリのメロディ創作:淺逸、林斜陽
後期:維她命
ミックス・マスタリング:維她命
畫師:鶴相歡
イラスト:鶴相歓
設計:易北
ポスターデザイン:易北
題字:以語為鏡
筆文字タイトル製作:以語為鏡
翻譯:懷袖
日本語訳:懐袖
PV:式熒
PV製作:式熒
[歌詞]
陽:(陽和)
陽(ハモリ:陽) :
山川異域風月同天
山川異域風月同天
北:
北:
喧塵抖落再寫荒唐言
騒ぎに巻き込まれず、無茶でもいいから書きたいことを書く。
緣隔千里得你望一眼
それがよい縁をもたらし、千里隔たれている貴方とのつながりになる。
陽:(北和)
陽(ハモリ:北):
風是乘帆掠滄海
「風」に乗って船に帆を揚げ、海原を渡る。
月是嬋娟思抬睞
「月」はまるで優雅な美人が目を上げているようである。
同是一水連衣帶
「同」は一衣帯水という両地の距離の近さで、
天是浮雲任聚散
「天」は集まったり散ったりする浮世の雲である。
北:(陽和)
北(ハモリ:陽):
風是須臾光陰裁
「風」は瞬きもせず時を進めていき、
月是別後幾團欒
「月」は人が別れたら、団欒を偲ぶ際に目を向けるところ。
同是知歷結歡哀
「同」は同じ経歴を持ち、同じ楽しみと悲しみを抱いている私達のことで、
天是故者今安在
「天」は亡き者の行先である。
[セリフ]
北:所以,下次,你願意來看看我的春天嗎?
北:じゃ、今度、私のところに來て、ここの春を楽しんでみないか?
它會來的,它是在的。
春は來る。春が、いまここに、來た。
[歌詞]
北:(陽和)
北(ハモリ:陽):
我之乎者也詞難達意
私は、「之乎者也」([訳注]中國語の「なりけりべけんや」のような文語)を言い、伝わらない場合がある。
你 以心傳心 弦外有音
一方、貴方は、以心伝心で、弦外の音が人の心に響く。
當江城吹櫻奈良鹿鳴
また江城の桜が舞うときに、また奈良の鹿の鳴き聲が聞こえてくるときに、
當四海晏寧遠朋相迎
その頃はもう世の中が落ち著くだろう。その頃は、遠くから來た友を、心を込めて迎えよう。 ([訳注]「江城」は武漢の別稱で、日本と同じく桜は有名で毎年春の花見が定番である。)
THE END.
THE END.