落下する秘石
Hagall
落下する秘石 歌詞
一つの終焉結ばれた糸
二つの宿星合わせた鏡の中
脈打ち流れる時間を昇り
もう一度もう一度あの日の雲の果てへ
守られたゆりかごを捨て
先の見えない砂塵を行く
主(母)より賜りし命と
その道を照らすために
醒めた竜に噛み千切られ
幾千も人は身を寄せて
幻想と歌い継がれた
赤き大地を視る
いま真誠となる
嗚呼霞に浮かぶ暁
燃え立つ烽火を上げ
錆び付き煤けた風の中で
天を目指す手に逆らい
奈落へ辿り著く
瓦礫にあふれた箱庭から
小さなてのひらが希望を摑む
空はよどみその姿を
今は誰も覚えていない
人々は未來へ歩み
町は生彩を放つ
鋼を叩く音が響く
少女は希望を腕に抱き
軋む鉄の橋を渡る
まだ何も知らずに
今は無邪気なまま
嗚呼尊き君へ光を
儚き魂を捧ぐ
油に塗れた瞳の奧
少女に微笑む溫もり
時計が進み出す
小さな胡蝶の羽ばたきから
生まれた嵐は全てを巻き込む
猛り狂う厳つ霊より
出ずる影は毒を孕み地に潛む
芽生えた衝動光を受け
一雫ゆらぐ輪郭何度も確かめる
奈落の底から掬い上げた
小さなてのひらを結び
ふたり駆け出す
雙ぶ虛空を仰ぐ
一つの開演解かれた糸
二つの宿命覗いた鏡の向こう
脈打つ鼓動と時間は流れ
もう一度ここから全ての始まりへと