親知らず
チャットモンチー
親知らず 歌詞
親知らずが生えてきたよ
怖いから歯醫者には行かない
親知らずが生えてきたよ
誰も知らない間に
大きく口を開いて
仕上げのブラシを
膝枕に頭乗せて
見上げるのが好きだった
家族寫真はいつだって
和やかに色あせず
ひとりで暮らす部屋の中
微笑んでいるのです
妹を抱いた母親と
真面目過ぎる父親と
まるで昨日のことのよう
まるで昨日のことのよう
あっという間に時が過ぎ
いつの日か優しくなって
明日明日と気長なふりで
「ありがとう」とか何を今更
たまに帰ればご馳走
もう子どもじゃないのにね
ああだけどやっぱり
あなたの子でよかった
家族寫真は今もまだ
和やかに色あせず
広くなった家(うち)の中
微笑んでいたのです
寫真の中の2人の目が
とても強いから
私がここにいる意味
わかった気がしたのだよ
この幸せがあなたの幸せであること
この悲しみがあなたの
悲しみであること
大丈夫!寫真はこれからも
和やかに色あせず
ひとりで暮らす部屋の中
光を放っていくのです
私もいつかこんなふうに
人を愛せるだろうか
幸せの意味を誰かと
わかりあえるだろうか
親知らずが生えてきたよ
怖いから歯醫者には行かない
親知らずが生えてきたよ
誰も知らない間に